第10回 総合訓練

2021年09月1日 | お知らせ

 8月31日(火)に10回目となる建物火災を想定した総合訓練を実施しました。

 介護老人福祉施設は『通報』『初期消火』『避難誘導』を含む総合訓練を年2回実施することが義務付けられています。緑風では総合訓練の他、『部分訓練』と『設備訓練』も年2回実施しています。部分訓練では、車いすやベッドシーツ使った避難誘導の方法や実際に散水栓を使用した消化訓練を実施しています。設備訓練では、消火器や誘導灯、散水栓の設置場所の確認や、火災通報装置等についての理解を深めています。

訓練内容の最終確認をして訓練開始です。

緑風の避難訓練で大事にしていることは、以下の4つです。

①慌てず、正確に意味を理解する

②真剣に行う、笑わない

③ケガをしない

④物を壊さない      

 緑風は4階建て、居住空間は3、4階となります。建物火災を感知すると火災通報装置にて管轄である中央消防署へ連絡がいきます。消防隊の到着を待ちながら、入居者の方々に対し一時避難場所であるバルコニーへ職員によって避難誘導を行います。消防隊が到着後にバルコニーにある避難階段にて消防隊が建物外へ救助する流れとなります。

 介護職員だけでなく、看護、事務、栄養部など多職種で実施し、女性、男性の組み合わせも混同しあらゆる状況を想定します。

 避難誘導が済んだ部屋の名札は床に落とします。※在室確認の重複を防ぐため

 避難誘導に要する時間を競うものではなく、その都度疑問点を上げながら、正確に避難誘導方法を周知する目的で実施しました。

 コロナ禍であり、消防署の参加も控えての実施となりましたが、訓練を実施する度に新たな疑問や改善策の提案が上がります。そこに訓練の意義があると思います。今後も改善を重ね万が一の備えの精度を高めていきます。

施設長 本村 崇幸